1998 年 1998 巻 583 号 p. 71-81
本研究においては, 都市周辺で計画されている高速道路のインターチェンジと直結した物流ターミナルの最適規模・配置を向時に決定するモデルを開発した. このモデルは待ち行列理論および非線形整数計画法を用いており, 道路ネットワークの混雑状況を明示的に考慮している. また大規模な非線形最適化問題の厳密解を得ることが困難であるため, 近似解を高速で探索するために遺伝的アルゴリズムを活用している. このモデルを京阪地域の実際の道路ネットワークに適用し, 比較的合理的な解を得た. また目的関数として, 総物流費用・CO2排出量・総走行時間費用をとり, それぞれの場合の最適配置について考察を加えている.