1998 年 1998 巻 585 号 p. 199-203
今回土木学会コンクリート委員会コンクリート標示方書改訂委員会耐久性・耐久設計部会により改訂された「コンクリート構造物の耐久設計指針 (案) 1995」に注目し, この改正案が前回のものと比較して, 耐久性ポイントの算定に大きな差がみられ, 各小項目についても違いがでていることから, これらの値の違いの耐久性に及ぼす影響をみるために, 各項目ごとのポイントを確率変数として処理した場合の, 信頼性理論による部分安全係数を用いた耐久性設計書式を作成し, この設計書式で確保できる耐久性はどの程度となるかを「コンクリート構造物の耐久設計指針 (試案) 1989」の場合と比較しながら確率論的に調べることを主眼としている.