土木学会論文集
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腐食生成物によるひび割れ幅のモデル化に関する研究
堤 知明安田 登松島 学大賀 宏行
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1998 年 1998 巻 585 号 p. 69-77

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抄録

本研究は, 塩害腐食によるひび割れ幅から腐食性生成物量を推定する力学的モデルを提案したものである. このモデルから得られた腐食性生成物量は, コンクリートのかぶり厚さ, 鉄筋径, およびひび割れ幅により支配される. 提案モデルと電食による実験結果とを一致させるために係数αnを設け, 梁試験体の逆解析により, αn=0.114が求められた. 提案モデルは, 現位置の塩害劣化したひび割れ幅から鉄筋の腐食量を求めることができ, 実用的な手法である.

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