土木学会論文集
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亀裂性岩盤におけるグラウト侵入状況のはぎ取り調査
寺戸 康隆中川 誠司米田 俊一塩崎 功大西 有三中川 浩二
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1998 年 1998 巻 589 号 p. 55-66

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抄録
グラウチング試験後の亀裂性岩盤のはぎ取り調査結果をもとに, 亀裂およびグラウト侵入亀裂の分布および方向性を検討した結果, 次のようなことが分かった. 1) 各水平・鉛直掘削面の亀裂トレースの観察により, 立体的なグラウト侵入形態が再現された. 2) グラウト侵入亀裂の空間的分布は, 卓越する亀裂方向分布に支配される傾向を示した. 3) 方向別グラウト侵入頻度は層理面を切る高角度の亀裂グループが層理面に沿ったものより大きな頻度を示した. 4) グラウトの水セメント比は, 練り上げ時600%であったものが硬化後は水が分離し80%前後にあった.
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