1998 年 1998 巻 598 号 p. 347-358
要素剛性分離の手法による接線剛性法による板・シェル構造の岩解析において, ベクトル則に従わない空間での有限回転を厳密に考慮した計算法を用いて, 要素端変形の評価, および節点位置ベクトルの更新を行うことにより, 極端な大変形挙動にも容易に対応できる幾何学的非線形解析プログラムを開発した.
本手法は従来のベクトル演算によって節点位置を更新する手法に比べ格段に高い収束性を有し, 不平衡力算定による釣合計算によって, 定義した要素挙動に対して厳密に整合する大変形解を得ることができる.