突起部を越える2成層密度流の基礎的研究
1998 年 1998 巻 600 号 p. 59-67
詳細
1998 年 1998 巻 600 号 p. 59-67
近年, 環境問題・資源開発の高度化に伴って, 突起部を越える密度成流の問題は工学上重要な問題となっている. 本研究の実験では水槽内に密度成層を作成し堰を移動させることによって, 2次元的に突起部を越える密度成層流の流れを再現した. この実験結果から, 工学的に重要な内部境界面の変動特牲に注目し, 上流側の複合フルード数Qと最小内部境界面高さIの関係から, 内部境界面の変動特性を表わす内部境界面曲線と屈曲点の値を求めた. そして, この屈曲点の値 (Qcr,Icr) をパラメータとすることによって, 流量, 上下層の水深比, 密度比, 突起部高さ, 突起部形状が内部境界面に及ぼす影響を明らかにした.
