抄録
世界を代表する海成粘土である有明 (九州), Bothkennar (英国), Champlain (カナダ) および Drammen (ノルウェー) 粘土について, 三笠式一面せん断試験機を用いて実施した一連の一面せん断試験結果について報告する. まず, 正規圧密および原位置応力状態でのせん断強度について報告する. 次いで, 原位置応力状態でのせん断強度と有効土被り圧の関係が2つのパターンに分類されることを示すと共に, せん断剛性率や内部摩擦角についても報告する. 最後に, 一軸圧縮試験, 現場ベーン試験およびコーン貫入試験より得られたせん断強度と一面せん断強度の相関関係について検討を加えた.