大量に搬出される建設発生土, 泥土, 浚渫土などの建設副産物や石炭灰, 脱硫石膏などの電力副産物は品質などの制約で十分に利用されずに埋立・処分され, 資源・環境面で大きな社会問題になっている.
このうち, 石炭灰は昔から自硬性のあることが知られている. 本研究では, 石炭灰及び石膏を低品質な土砂の土質改良材として利用することを目的に, 改良要因とその効果の度合い, 最適な配合を把握した. その解析手法として統計手法 (実験計画法と重回帰分析法) を適用し, 少ない実験回数で不良土の初期含水比W
0, 生石灰添加率L, 石炭灰添加率F, 交互作用L×F, 石膏添加率Gが不良土改良の重要要因であることを確認するとともに, その添加量の範囲を絞り込んだ.
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