土木学会論文集
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鉄筋コンクリートの曲げひび割れ部に生じる腐食の形成機構に及ぼす水セメント比の影響
大即 信明宮里 心一柴田 常徳久田 真長瀧 重義Tarek Uddin Md.
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1998 年 1998 巻 606 号 p. 63-73

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抄録
水セメント比の相違が, 鉄筋コンクリートの曲げひび割れ部に形成される腐食の形成機構に及ぼす影響を, 実験的に検討した. 初めに, モルタルを用いた腐食促進試験を行い, 塩化物イオン浸透性および酸素透過性と腐食形態の関連を調べた. ここで用いた供試体は, 実構造物では測定不可能な鉄筋内部を流れる電流を測定するため, 7本に分割した鉄筋をモルタル内部に埋設した. さらに, 曲げひび割れ近傍に生じる, 鉄筋とモルタルの剥離部を考慮した. 最後に, 鉄筋コンクリート梁供試体を用いた腐食試験により, モルタル試験を検証した. この結果, 鉄筋コンクリートの曲げひび割れ部に生じる, 腐食の発生機構とその後の進行形態が明らかとなった.
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© 社団法人 土木学会
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