土木学会論文集
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かぶりコンクリートの破壊を考慮した鉄筋コンクリートの引張剛性モデル
サレム ハメッドハウケ ベルンハルド前川 宏一
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1999 年 1999 巻 613 号 p. 295-307

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抄録

本研究の目的は, かぶりコンクリートの付着ひび割れ以後の, 鉄筋コンクリートの引張剛性を与える構成モデルについて, 論じたものである. 付着割裂ひび割れは, 鉄筋軸方向の付着応力, 鉄筋周方向の引張軟化応力, および鉄筋自体の応力に関する釣り合いを解くことによって求められることを示した. 割裂ひび割れを生じた後は, 鉄筋周方向の変形適合条件と軸方向の付着残存応力を与えることで算定する方法を提示した. 提案したひび割れ発生後の付着モデルの妥当性を検証するために, かぶりの薄い試験体を用いた実験を行い, 解析結果が実際の挙動を模擬できることを確認した.

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