土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
ISSN-L : 0289-7806
構造変数間の相関がRC橋脚の耐震安全性に及ぼす影響
鈴木 基行秋山 充良山崎 康紀松中 亮治
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 1999 巻 620 号 p. 175-185

詳細
抄録

本研究では, 著者等が先に提案した構造系安全性評価法に基づき, 構造変数間の相関関係を考慮した構造系安全性評価法を構築し, 構造変数間の相関が構造物の安全性に及ぼす影響を検討した. 検討にあたりまず, RC橋脚を対象に, その構造変数間に存在する相関を算定した. そして, この相関の影響を取り入れた場合のRC橋脚の地震時安全性評価を行った. その結果, 構造変数間の相関を考慮することで, 構造物の安全性評価が変化する場合があり, それは, その構造変数間の相関の強さと構造系の安全性を支配している限界状態に左右されることを明らかにした. さらに, 構造変数間の相関を考慮した安全性評価を基に, 耐震設計上考慮すべき点について考察を加えた.

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top