1999 年 1999 巻 620 号 p. 257-270
本研究では, 部分的に水で飽和された多孔質材料としてのコンクリートの破壊エネルギーをどのように捉えるべきであるかについての解析的および実験的検討を行った. まず, 破壊エネルギー基準を導入した水・コンクリート骨格連成解析の構築を行い, 間隙水圧を考慮した有効応力により定義される破壊エネルギーの解析的評価を実施した. そして, コンクリートの破壊性状に及ぼす間隙水圧の影響および間隙水圧が発生する場合のコンクリートの破壊エネルギーに関する実験的評価を実施した.