土木学会論文集
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岩盤変位の遠隔モニタリング装置の開発
池川 洋二郎伊藤 洋大西 有三
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1999 年 1999 巻 624 号 p. 183-190

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抄録
岩盤地下空洞や斜面において崩落の危険がある箇所は, 挙動監視を必要とする場合がある. このため計測点に計測機器や標点などの設置を不必要にする安全な遠隔からの変位計測手法の開発が望まれている.
ここでは地下空洞を対象とする遠隔計測の新手法を紹介する. 計測原理は岩盤面に投影したレーザースポットを別の角度から撮影することによって形成される空間中の三角形を用いて, スポット点の3次元座標を求めるものである. この原理を応用して複数点を逐次的に計測する変位のモニタリング装置の開発を行った. さらに, トンネルで行った精度検証の結果から実用性を示した. 以上より計測が困難である 岩盤の崩壊挙動の解明が進むことが期待される.
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