1999 年 1999 巻 627 号 p. 27-36
本報告は, アスファルト舗装発生材および微粉末状のコンクリート材の再材料化について検討したものである. まず最初に, これら両材料の再材料化に関する新しい手法を提案した. また, この手法中の要因である混合温度や適切な材料の添加量などを明らかにした. 次に, 再材料化後の再生新材料によるアスファルト混合物での基礎的な性状について考察した. その結果, 提案の手法を適用した再生新材料は, 容易な取扱いのもとで再利用できる再生粗・細骨材に仕上がることがわかった. さらに, 再生粗骨材は, 骨材表面にアスファルト膜が残留付着していることから, これの除去方法について検討した. これより, 再生粗骨材をアスファルトが付着していない生産当初の骨材表面状態にまで再生 (以下, 甦生化) できることがわかった.