土木学会論文集
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礫分を含む一般廃棄物焼却灰の土質力学特性
前野 祐二平田 登基男永瀬 英生山内 正仁三原 めぐみ
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1999 年 1999 巻 631 号 p. 121-130

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抄録
焼却灰は全国各地の焼却処理施設から排出され, 一般廃棄物として埋立処分されている. 国土の狭い我が国が, 焼却灰で埋立てられた跡地や焼却灰を有効利用することは不可欠なことである. また, 焼却灰には重金属など有害物質が含まれているので, 漏水特に保護シートの安全性が問題となっている. 焼却灰は焼却施設によって, 粒度分布, 組成が異なり, さらに同じ焼却施設であっても焼却される日により, 粒度分布の異なる焼却灰が排出される. また, その焼却灰には空き缶や陶磁器片などが含まれ, 大きな粒径のものも含まれる. そのため, 焼却灰の土質力学特性は十分に明らかになっているとはいえない. そこで, 本研究では, 礫分を含む焼却灰を試料として締固め試験, 中型三軸装置による圧縮試験, K0圧密試験, 三軸圧縮試験および平均主応力一定試験を行い, これらの実験結果と従来からの研究を比較しながら, この焼却灰の土質力学特性を明らかにした.
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© 社団法人 土木学会
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