土木学会論文集
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重錘の回転落下による砂地盤の締固め効果
金谷 守國生 剛治吉田 保夫鳴海 直信
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1999 年 1999 巻 631 号 p. 459-468

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抄録

著者らは, 重錘に回転を与えて落下させることにより, 落下エネルギーに加えて回転エネルギーも利用することによって, より効率的に砂地盤の締固め改良を図る工法を提案している. 本報告では, 室内の小型模型実験と現地での比較的規模の大きい試験を行って, 重錘に回転を与えた場合と与えない場合の砂地盤の締固め効果に関する比較を行った. 落下試験前後のコーン貫入抵抗値の変化によって締固め効果を比較したところ, 回転を与えた方が抵抗値の増分が大きくなる傾向が得られた. また, 地盤の沈下量についても回転落下の方が大きくなる結果が得られたことなどから, 重錘に与えられた回転エネルギーが砂地盤の締固めに対して有効に作用していることが示された.

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