1999 年 1999 巻 631 号 p. 505-510
本研究は, 岩盤不連続面の開口状況が, せん断強度に及ぼす影響について, 人工的に不連続面を作成した岩石供試体を用い, その供試体の不連続面の表面形状を計測することによって, 不連続面のせん断方向における開口状況を定量的に表した. それを修正 Ladanyi 式に組み込むことによって, 開口状況を考慮したせん断強度式を提案した. さらに, 形状計測を行った供試体の一面せん断試験を実施した. その結果,実験値と提案式による計算曲線はよく一致し, 提案式の有効性が認められた.