土木学会論文集
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遺伝的アルゴリズムを用いた有機塩素化合物地下水汚染源の推定法とその適用
風間 基樹朴 燦燻柳澤 栄司内藤 秀信
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1999 年 1999 巻 631 号 p. 71-81

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抄録

揮発性有機塩素化合物による地下水汚染を効率良く修復するためには, 汚染源を特定することが重要となる. しかし, 必ずしも汚染源が地表から特定されるとは限らないのが現状である. 本研究は, 数箇所の観測井の濃度観測データから, 汚染源位置を推定する方法について検討したものである. 地下水汚染の広がりは, 2次元の移流・拡散現象に基づき非定常に変化するものとした. また, 推定の対象とした未知量は汚染源位置, 地下水の流向・流速, 汚染源濃度, 汚染開始時期, 汚染継続時間である. 観測データを最も説明できる最適なこれら未知数のセットを推定するため, 遺伝的アルゴリズム (GA) を用いた. 手法の妥当性を数値解析により確認するとともに, 実際の汚染サイトへの適用を試みた.

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