土木学会論文集
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粗骨材の粒度の標準の数式解析と粒度規格の評価に関する研究
沼田 晉一
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1999 年 1999 巻 634 号 p. 55-70

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抄録
コンクリートに用いる粗骨材の粒度の標準について, 数式的意義を考察した. 規格に示される粒度の範囲の算術平均をベースに Fuller 式から導入された Talbot 式の指数のx値を求め, これを数式化した. この結果, 日米の粒度規格の基準となる Talbot 指数は, 最密充填式の指数x=0.5よりも大きな値であった.「粒度の標準」の規定は, Talbot が提示した標準粒度よりも大粒の量が少なく小粒のものが多い分布であることが数式で説明された. 更に, 粒度の範囲の設定に関する法則性を説明することができた.
粒度を規定する試験ふるいについては, 粗骨材の最大寸法と最大粒径の関係その他から, 新たなふるい寸法を追加導入しシステム化を図ることを提案した.
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© 社団法人 土木学会
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