土木学会論文集
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水和熱による温度履歴がマスコンクリートの力学特性および耐久性に及ぼす影響
福手 勤守分 敦郎鈴木 康範秋葉 泰男堀口 浩司
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2000 年 2000 巻 641 号 p. 117-132

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抄録

本研究は, 水和熱による温度履歴を受けるマスコンクリートの力学特性および耐久性について検討を行ったものである. すなわち, モルタルおよびコンクリート供試体に最高温度および温度上昇速度を変化させた温度履歴を与え, 力学特性および耐久性に及ぼす影響について検討を行った. さらに, ブロック供試体により, 自らの水和熱による温度履歴の影響について検討を行った. 検討の結果, 初期に温度履歴を受けることにより長期材齢における強度の増進が小さくなること, 塩化物イオン浸透深さや中性化深さが大きくなることが確認された. これは, 温度履歴の有無によって細孔構造および硬化体組織が異なることが原因の一つであることを確認した.

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