土木学会論文集
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地震時のフーチング損傷メカニズムに関する研究
幸左 賢二藤井 康男水田 崇志森田 修二
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2000 年 2000 巻 655 号 p. 63-73

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抄録

兵庫県南部地震により, フーチング上面にひび割れが発生した橋梁が数基発見された. そこで, 1/2スケールの橋脚・フーチング・杭を一体化した試験体を作成し, 単調載荷試験を実施した, その結果, 柱・フーチング接合部隅角付近に発生したひび割れが, フーチング上面から側面に進展し, 実橋とほぼ同じような損傷形態を示した. また, 三次元非線形弾性解析によっても接合部に大きな引張応力が発生することが明らかとなった. しかしながら, 試験体は道路橋示方書に基づき求めた設計荷重の2倍の106tfと大きな耐荷性能を有するとともに, じん性率7と高い変形性能を有していることが判明した.

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