土木学会論文集
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斜張橋ケーブルの非弾性挙動が終局挙動, 強度に与える影響及び安全率低減に関する一考察
長井 正嗣謝 旭山口 宏樹野上 邦栄新井田 勇二
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2000 年 2000 巻 661 号 p. 85-94

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抄録
本文ではケーブルの非弾性挙動を考慮した弾塑性有限変位解析を用い, ケーブルの安全率の設定が斜張橋の終局挙動, 強度に与える影響を明らかにする. 斜張僑では, 桁に大きな圧縮軸力が生じていることから, ケーフウレの塑性伸びにより終局状態となる. そのため, 終局強度はケーブルの塑性化または桁の降伏が生じるいずれか小さい方の荷重倍率で支配される. また, 面内耐力の観点からは, ケーブルの降伏点に対する安全率として現行の2.0から1.7へ低減できる可能性を示す.
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