土木学会論文集
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土地利用・地質構造が異なる流域の河川水質特性の比較
札内川流域と石川流域
長谷部 正彦加藤 友美粂川 高徳平田 健正井伊 博行江種 伸之坂本 康
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2000 年 2000 巻 663 号 p. 131-136

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抄録
BOD指標の第1位の清流な河川である札内川 (平成7年度) とBOD指標ワースト1の大和川 (平成7年度) の支流石川について, 土地利用特性を考慮して河川水質の比較を行った. その結果, 札内川では中流域の農地において河川水は硝酸イオンに富んでいた. 硝酸イオンの単位面積負荷量は札内川の方が高い値を示し, 施肥等の影響が強いものと考えられる. また, 流域人口の違いは塩素イオン濃度に大きな影響を与えることが分かった. 酸素・水素同位体比より札内川の方が蒸発速度の速い気団が供給源となっていることが推定された. さらに, 両流域の比較によって酸素同位体比の緯度効果が確認された.
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© 社団法人 土木学会
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