土木学会論文集
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ハイブリッド型SNA産業連関モデルに基づくエネルギー利用構造の分解分析
加河 茂美稲村 肇
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2001 年 2001 巻 674 号 p. 17-33

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抄録
本論文では, ハイブリッド型SNA産業連関モデルに基づくI-O SDAを開発する. 本SDAモデルの特徴は, 経済構造が, (1) エネルギ-需要構造, (2) 非エネルギ-投入構造, (3) 非エネルギ-プロダクトミックス構造, (4) 非エネルギ-生産技術代替性, (5) 非エネルギ-生産技術加工度, (6) 非エネルギ-最終需要構造の6つのマクロ経済要因に構造分解されており, それぞれの構造変化による内包型エネルギー必要量へのインパクトが推計できる点にある.
実証分析の結果, 技術代替性及びエネルギ-需要構造の変化が内包型エネルギ-必要量を押し上げている一方で, 技術加工度, プロダクトミックスの変化が省エネルギーの方向に導いていることが明らかとなった. また最終需要構造の変化による影響が, 生産技術構造変化による影響の約12倍と実に膨大であることが分かった.
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© 社団法人 土木学会
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