抄録
地震時の大規模地盤変位により, 埋設配管系の曲管部は大きな変形を受ける可能性がある. 本論文では, 中心角が45, 22.5, 11.25度の曲管について面内曲げ実験を実施し, 内曲げおよび外曲げ方向の極限状態までの変形特性を明らかにすると共に, シェル要素を用いた有限要素解析がひずみ30%レベルまで有効であることを確認した. 更に筆者らの提案した解析モデルにて, 中心角の浅い曲管を有する口径300mmの埋設配管系の試解析を実施し, 大規模地盤変位に対する中心角と発生ひずみの関係について検討を行った.