土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
ISSN-L : 0289-7806
気泡含有量の多い軽量土の強度特性と破壊機構
渡邊 康夫海野 隆哉
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 2001 巻 680 号 p. 131-139

詳細
抄録

大泡混合軽量土 (以下軽量土) の強度・変形特性に関する既往の研究では, 盛土工事等で使用される空気量50%程度の軽量土の不飽和状態での特徴が不明であるため, 軽量土の骨格を構成する改良土の一軸圧縮強さと空気量を変化させた軽量土を不飽和状態で一軸圧縮試験・三軸圧縮試験等を行った. 軽量土の強度特性などについて以下のような結果が得られた. 1) 軽量土の一軸圧縮強さは, 軽量土の骨格を構成する改良土の一軸圧縮強さ及び空大量によって決定される. 2) 三軸圧縮試験における試験体の破壊形態は, せん断破壊, 圧縮破壊, 及びその中間的な破壊に分けられ, 圧縮破壊及び中間的な破壊の場合, 拘束圧の増加により破壊強度は低下することを示した.

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top