2001 年 2001 巻 680 号 p. 201-209
液状化現象を理解する上で, 液状化現象における相対密度変化の観測は, 砂層中の粒子構造の変化を把握するのに極めて有効な手法であると考えられる. 比抵抗を用いた砂層相対密度の計測は, 砂層の相対密度の変化を直接観測することができ, また多点に電極を配置することで, 相対密度分布をイメージとして捉えることが可能である. そこで本研究では, 垂直方向に多数の電極を配置した円筒土槽を用い, 相対密度の可視化手法について検討を行った. その結果, 液状化現象に伴い発生する, 体積収縮が急激に起きる砂層収縮面の存在を確認した.