2001 年 2001 巻 682 号 p. 57-69
従来の中空断面RC高橋脚では, 内部拘束を高め, せん断に抵抗するために多量に帯鉄筋を配置する必要があり, 組立てが複雑となる. このため, 施工性を改善し, かつ在来構造と同等以上の耐震性を保有する新しい高橋脚構造形式の開発の重要性が高まってきている. 本研究では, スパイラル筋によって部分的に強く拘束したコアを数個作り, このまわりは普通の帯鉄筋により拘束するという中空断面RC橋脚 (DASC橋脚) を提案し, 模型を用いたくり返し載荷実験に基づいて, この耐震性を在来形式橋脚との比較に重点を置いて検証した.