土木学会論文集
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不飽和コンクリートの吸水過程に及ぼす水セメント比の影響
柳 博文福原 輝幸松岡 茂
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2001 年 2001 巻 683 号 p. 65-73

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抄録
コンクリートの耐久性を議論する上で, 外的環境条件に呼応した熱・水分移動の予測は重要である. コンクリート母材中の水分移動は, 一般的に不飽和状態で起こり, 水分移動量はダルシー則に従うとされている. ダルシー則そのものは単純な拡散方程式ではあるが, 式中に含まれるパラメータは含水量に依存し非線形性が強いために, 水分移動に関する予測は未だ不十分と考えられる. そこで本研究では, 等温吸湿実験および毛管浸透実験を行い, 水セメント比の違いによる吸水過程硬化コンクリートの水分特性曲線および水分分布を把握し, 非定常法により不飽和透水係数および水分拡散係数と飽和度の関係を求めた. さらに, FEMによる不飽和浸透解析を行い, 既往の研究結果と比較することでその妥当性を検証した.
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