土木学会論文集
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台北市における高密度地震観測による地盤増幅特性評価
清水 善久小金丸 健一末冨 岩雄山崎 文雄
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2001 年 2001 巻 689 号 p. 289-300

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抄録

1999年9月21日に台湾中部で発生した集集地震の際に, 台北市で新SIセンサーによる高密度観測記録が得られた. 最大地点でのSI値は30cm/sに近く, 最大と最小で約3倍という観測地盤条件による違いが見られた. そのメカニズムを明らかにするために, 常時微動の単点観測およびアレー観測を実施した. そして, 地下構造と関連した地域性があり台北市は6つの地域に分類でき, 周期1秒付近での増幅が大きい地域で大きなSI値が観測されることを明らかにした. また, 地盤の卓越周期や平均S波速度とSI値増幅度の間に良い相関が見られることを示した.

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