2001 年 2001 巻 690 号 p. 147-158
本研究では, 異なる応力場におけるコンクリートの挙動を一つの基準で記述するために考えられた, 統一化塑性モデルを用いた. このモデルは, ひび割れや tension stiffening, せん断伝達や圧縮強度の低下といったコンクリートの主な非線形現象を取り扱うことが可能である. RC要素が最大耐荷力付近の分岐点を通過する際の破壊モードや shear band の方向を定義するために, 局所指標が用いられる. 局所化現象は, 材料の acoustic tensor A(n) が正値でなくなる時に生じる (もしくは. det A(n)=0). 本研究では, この手法を Vecchio や Collins らの実験結果と比較することにより評価した.