2001 年 2001 巻 690 号 p. 133-146
矩形断面シールドトンネルに対する需要とその大断面化, 低土被り・構造物との近接条件下でのシールド施工の要求にともない断面寸法, 経済性を考慮した有効なセグメント構造の開発が必要とされてきた.
今回, サンドイッチ構造の応用として, 鋼殻を組立て後, その内側に配筋してコンクリートを打ち込み, 外側の鋼殻を引張および圧縮補強材として本体利用したSC構造と内側のRC構造を一体構造化する, いわゆるオープンサンドイッチ構造をシールド覆工に適用できるように, 主として継手構造の選定と施工管理方法, 高流動コンクリートの配合と充てん方法, 解析モデルに関する開発を行った. その結果を矩形シールドトンネルとしては世界最大規模となる地下通路の躯体へ適用しその有効性を検証した.