土木学会論文集
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溶液型薬液注入工法の浸透および強度特性に関する大型土槽実験
林 健太郎善 功企山崎 浩之林 規夫
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2001 年 2001 巻 694 号 p. 221-228

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抄録
耐久性の高い溶液型薬液を用いて既設構造物の直下地盤を液状化対策する工法が開発され, 1999年度には施工現場で採用されて無事工事が終了している. 本工法で用いられる薬液の浸透性状や改良効果に関する実験結果を基に, 本論文では, 溶液型薬液による地盤改良のメカニズムや浸透に伴う薬液の希釈現象についてとりまとめている. 実験結果から, 地盤に注入された薬液が浸透に伴い間隙水により希釈されながら間隙に充填されることが明らかにされている. この結果, 注入により改良された所では室内配合試験時に比べ改良強度は低下するが, あらかじめ希釈を考慮して薬液の濃度を設定することにより, 液状化等に対して十分な改良効果が得られることが明らかにされている.
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