土木学会論文集
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河床変動対策工の設計法に関する研究
信濃川小千谷・越路地区における現地対策工設計法とその効果検証
福岡 捷二土屋 進安部 友則西村 達也
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2002 年 2002 巻 698 号 p. 21-32

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抄録

信濃川小千谷・越路地区には, 砂礫堆の形成の防止を含む河床の安定化等を目的とした妙見堰が堰上流の河床変動対策工と併せて1990年に完成している. 本研究では, 最初に河床変動対策工の設置位置と堰上流の河床変動との関係, 堰の整流効果が堰下流の河床変動に与える影響について検討を行った. さらに妙見堰完成後の堰上下流の河床変動状況から, 現地観測結果と模型実験結果の対応, 水理解析モデルによる現地観測結果の再現性について検討を行った. その結果, 現地観測, 模型実験, 数値シミュレーションは, 堰を含めた河床変動対策後の河床形状についてほぼ同等の結果を得ることができ, ここで示した模型実験法および数値シミュレーション法は河床変動対策工の設計法として有効な手段となることを明らかにした.

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