土木学会論文集
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重錘落下式変形係数測定装置を用いたセメント安定処理土の変形・強度特性の評価
属 寛落合 英俊安福 規之大嶺 聖
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2002 年 2002 巻 701 号 p. 283-292

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抄録

セメント安定処理土の変形・強度特性は, 含水比, セメント添加量, 養生日数など様々な影響を受ける. 本報では, 安定処理土の変形係数を, 非破壊で経時的に測定することができる重錘落下K変形係数測定装置 (FWDM装置) を開発し, 変形係数に及ぼす様々な配合条件および拘束圧の影響を調べ, セメント安定処理土の変形・強度特性の評価を行った. その結果, FWDM装置によって得られる変形係数の測定値をもとに, 配合条件の異なる安定処理土の改良効果を評価できることが確認された. さらに, この非破壊試験によって測定される養生初期の変形係数の経時変化から, 養生28日強度の推定を行うための手法を提案した. 強度の推定値と実測値とは, 比較的良い対応をしており, 強度推定法の妥当性が示された.

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