土木学会論文集
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箱断面柱を有する鋼製橋脚に発生した疲労損傷の調査と応急対策
森河 久下里 哲弘三木 千壽市川 篤司
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2002 年 2002 巻 703 号 p. 177-183

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抄録

鋼製橋脚の隅角部に発見された疲労き裂について, 溶接部の溶け込み状況, 活荷重応力から検討した. この隅角部に発生する応力は, 設計で想定していたそれよりはるかに大きいことと, K開先溶接のルート部に大きな溶け込み不足が存在することが, 疲労き裂の原因である. 応急対策として, ボルト添接が行われた. その結果, 活荷重応力は50%程度になり, 当分の間は安全に使用できる. しかし, 恒久対策としてこの疲労き裂を除去する必要があり, その方法は今後の課題である.

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