土木学会論文集
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損失に対する主観金額を考慮した地震保険の最適化
望月 智也中村 孝明木村 正彦星谷 勝
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2002 年 2002 巻 703 号 p. 203-210

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抄録

保険による損失移転の範囲は免責と支払い限度により設定されることが一般的である. 本論文は, 被保険者にとって最適な地震保険の評価方法を示した. この方法は, 地震損失の確率関数を評価することで, 免責と支払い限度にもとづく被保険者および保険会社の損失を定量的に示すことができる. また, 評価方法は, 損失に対する主観金額を考慮することで, 被保険者が許容できる保険料の条件を示すことができ, その条件で損失が最小となる免責および支払い限度を評価するものである. 適用性の検討と地震保険の効果は, 事務所ビルを対象とした数値解析により示した.

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