土木学会論文集
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冬期道路交通データの分析
状態スイッチングモデルの適用
山田 晴利
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2002 年 2002 巻 709 号 p. 95-104

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抄録

本研究では, 状態スイッチングモデルを冬期の道路交通データに適用し, 路面状態と走行速度との関係を分析する. 状態スイッチングモデルは, Hamilton によって提案されたものであり, 時系列データの構造が観測不可能なマルコフチェーンにしたがって変化すると仮定し, それぞれの状態における構造を規定するパラメータの値, 状態の間の遷移確率を最尤法によって推定する. 状態数を2として, このモデルを冬期の一般道路において観測された走行速度データに適用し, パラメータを推定したところ, マルコフチェーンのそれぞれの状態と路面の良い状態/悪い状態とがよく一致することが示された.

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© 社団法人 土木学会
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