土木学会論文集
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高速列車下の軌道-地盤系の2.5D-FEMによる振動予測と制振法の検討
竹宮 宏和前河 隆太児嶋 基成
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2002 年 2002 巻 710 号 p. 247-255

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抄録

本研究は, 高速列車走行に伴う軌道-地盤系の振動問題を2.5次元FEMモデルからシミュレーションしたものである. 解析対象にフィールド計測データとの比較ができるスウェーデン国鉄のX-2000を選び, 特定軟弱地盤上を走行するときの振動発生とその沿線への伝播性状を明らかにした. 現地の推定レーリ波速度を越す高速列車走行時は, トランサイスミックな応答状態で非常に大きな振動となるので, それをスペクトル解析し, 波動論から考察した. さらに合理的制振対策として, 制振工法WIBによる予測効果を視覚的描写によって示した.

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