抄録
本研究は, 骨材資源の有効利用を目的とし, 密度が小さく吸水率が大きいため, 現在JIS等では使用が許されていない低品質骨材や再生骨材と電気炉酸化スラグや銅スラグを混合した場合のコンクリート用骨材としての適用性について基礎的な検討を行った. 混合骨材を用いたコンクリートのフレッシュ性状, 強度特性および耐久性を検討した結果, スラグ骨材および低品質骨材の両者の混合比率によってはコンクリート用骨材として十分な品質を持つことが確認された. さらに, 混合骨材コンクリートの諸特性を骨材の品質から推定する手法について基礎的な検討を行い, 定性的にではあるがそれが可能であることを確認した.