土木学会論文集
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コンテナ輸送システムの導入と港湾運送事業法に関する史的研究
清野 馨堂柿 栄輔
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2002 年 2002 巻 716 号 p. 23-37

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抄録
世界先進国主要港湾などではコンテナ輸送システムの導入により, 港湾荷役を含めた物流の効率化と労働環境の改善がなされてきた. 一方わが国港湾では, 港湾運送事業の近代化が港湾運送事業法や港湾労働法の強い制約を受け, 世界規模での物流システムの変化に対応できず, これを一因とする国際競争力の低下が今日指摘されている.
本研究は, 港湾における効率的な物資流動を実現させるための史的研究として, コンテナ輸送システムがわが国に導入された背景とそれに対する行政の対応などを整理, 考察した. またそれと併せて, 同システムの導入前後における港湾運送事業法の果たした役割と発生した諸問題について明らかにし, 同法の規制緩和後における事業者の対応策などについて一提案を行なっている.
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