交通安全対策は交通事故が高齢化の進展や自動車走行台キロの増大により増加が危ぐされること, 若年死亡の最大原因であること, 社会にもたらされる経済的損失が莫大であること等から重要な課題であり, 交通事故死傷者数及び事故件数の減少に向けて, より効果的な交通安全対策が広く求められている.
そのため, 交通事故が発生してから対策を実施するという従来の方法に代わり, 交通事故発生前における車両の走行特性から交通事故発生の危険性が高く交通安全対策の必要な交差点を効果的に抽出し, 交通安全対策を策定する方法について検討した.
検討の結果,「走行速度と車間距離の測定」により事故多発交差点の抽出が可能であることが判明した.
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