土木学会論文集
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空洞掘削時挙動計測結果に基づく岩盤のゆるみ領域評価と解析手法
宇野 晴彦田坂 嘉章石田 毅水田 義明工藤 奎吾
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2002 年 2002 巻 722 号 p. 13-24

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抄録
本論文は, 地下深部に建設された揚水発電所における地下空洞掘削時の各種計測挙動を分析し, まず, 空洞掘削に伴う周辺岩盤のゆるみ領域を塑性領域と非塑性領域に区分して定義した. そして, 各種岩盤挙動計測結果からゆるみ領域および塑性領域を評価する方法を提案し, 実際の大規模地下空洞掘削時の着目測線における各種岩盤挙動計測結果の分析により, 塑性領域の評価方法の妥当性について論じた. さらに, 空洞掘削時の周辺岩盤の実挙動および提案した評価手法によるゆるみ領域に基づき, 岩盤の材料特性を変化させた解析結果の比較検討により岩盤挙動を表現し得る岩盤の力学特性について論じた.
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© 社団法人 土木学会
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