抄録
2000年鳥取県西部地震では埋立地において液状化被害が多数みられた. 特に美保湾側の埋立地でみられた噴砂のほとんどが細粒土であったことが, 今回の地震による液状化被害を特徴付けた. 本研究では, 液状化地点より噴砂を採取すると共に, 細粒土が液状化を起こした竹内工業団地と昭和町岸壁付近において, ボーリング調査および不撹乱試料の採取を行った. これらの採取試料を用いて, 噴砂と不撹乱試料の物理特性および液状化強度を比較することにより地中の液状化層を同定した. さらに, 現行の示方書により液状化強度の検討を行い, 現行の細粒分の取り扱いに対する問題点を指摘するとともに, 細粒分の混入する土に対する液状化の評価に塑性指数や粘土分含有率の導入の必要性があることを強調した.