土木学会論文集
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シールド工事用コンクリート系セグメントの耐久性能と耐火性能
木村 定雄岡村 直利宇野 洋志城清水 幸範小泉 淳
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2003 年 2003 巻 728 号 p. 107-119

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抄録
近年, シールドトンネルの工事ではその工事費を縮減することを目的として, トンネル用途に応じて二次覆工を省略する傾向がある. しかしながら, その工事実績の歴史も浅く, 二次覆工を省略した際の覆工の長期的な性能の低下など, 二次覆工の機能を明確にした上で, それに代替えする方策が完全になされているとは言い難い. このため, これまで二次覆工が担ってきた機能は, 一次覆工であるセグメントを主体にそれを補う必要がある. 一方, セグメントの耐久性能に関する直接的な資料がほとんど見あたらないのも実状である. 本研究は二次覆工を省略する際に用いられている鉄筋コンクリート製セグメントのコンクリートの耐久性能および耐火性能を実験によって把握したものである. 実験の結果から, セグメントの製造に用いるコンクリートは耐久性能および耐火性能がともに高いことがわかった.
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© 社団法人 土木学会
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