土木学会論文集
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超電導磁気浮上式車両とガイドウェイ構造物との動的相互作用に関する応答予測と振動低減
曽我部 正道松本 信之田辺 誠藤野 陽三涌井 一上野 眞
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2003 年 2003 巻 731 号 p. 119-134

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抄録
本研究では, 超電導磁気浮上車両にバネ・マス・ダンパーのリンクモデルを, ガイドウェイ構造物に有限要素を用いた動的相互作用解析法を提案し, これにより, プレストレストコンクリート製中空はりからなる側壁ビーム方式ガイドウェイの性能評価を行った. 動的相互作用解析により, 側壁ビームの1次水平曲げに対する2次共振が速度400km/hで生じ, 動的応答倍率が4.0程度となること, 側壁ビームの振動は車両の乗り心地レベルに1.0dB程度しか影響を及ぼさないことなどを明らかにした. また2次共振を制御するための中間支承を提案し, 速度500km/hまでの実車走行試験により, 中間支承が動的応答を1/3に低減できること, 中間支承を設置しない場合には2次共振が生じることなどを明らかにした.
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© 社団法人 土木学会
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