土木学会論文集
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大規模岩盤空洞へのゆるみ領域に着目した情報化設計システムの適用
前島 俊雄森岡 宏之
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2003 年 2003 巻 742 号 p. 133-148

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抄録

本論文では, 高地圧下の大規模岩盤空洞の合理的な情報化設計システムを構築することを目的として, 亀裂性岩盤の塩原発電所の計測実績に基づき, 空洞周辺岩盤のゆるみ領域の発生メカニズムを考察し, 空洞掘削に伴う周辺岩盤の応力変化を表現することができる予測解析手法の適用性を評価した. さらに, この解析手法を用い空洞周辺岩盤のゆるみ領域を抑制する情報化設計システムを提案し, 高地圧下の岩盤空洞となる神流川発電所に適用した. そして, 神流川発電所の計測実績に基づき, 空洞周辺岩盤のゆるみ領域の発生・進展メカニズムについて確認し, 空洞の実挙動に基づき提案した情報化設計システムの妥当性を検証するものである.

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