土木学会論文集
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中部国際空港埋立用地造成への管中混合固化処理工法の適用
佐藤 恒夫
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2003 年 2003 巻 749 号 p. 33-47

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抄録
2000年8月に現地着工した中部国際空港の建設地は愛知県常滑市沖合の伊勢湾海上で, その用地造成にあたっては, 良質な土砂の確保が困難になってきていることから, 名古屋港の浚渫土を埋立材の一部として有効活用することとした. 対象とする浚渫土は軟弱であり, そのままでは埋立地盤の早期供用に適さないことから, セメントを添加・混合する管中混合固化処理工法により改良を行うこととした. 今回の空港用地造成における管中混合固化処理工法の適用は, 大量の浚渫土を短期間に改良処理する大規模埋立工事として初の事例である. 本稿では, 配合管理や船団管理などにいくつかの新しい取り組みを行いつつ進めてきた工事に関し, 本工法の効果, 施工管理上の特徴について報告する.
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