抄録
本研究は, 送電用鉄塔の実務設計に遺伝的アルゴリズムに基づく最適設計技法を応用した効果について報告するものである. 本研究では, 従来の実務設計においてその設計・解析結果が送電用鉄塔の設計コードに細部に至るまで適合することが認証された既存設計ツールを使用している. しかし, 既存ツールが鉄塔の幾何学的形状については, 人間系の判断に依存していたことに着目し, この点について遺伝的アルゴリズムの適用を試みた. 本研究で提案する手法によって, 熟練技術者によって最適とされている既存設計結果に比較して, 4%程度の鋼材料軽減を得られることを明らかにした.