抄録
大地震時において橋脚の耐震性を確保するためには鉄筋コンクリート橋脚の変形性能の向上が重要である. しかし, 横拘束筋を増大させて変形性能を向上させても, 橋脚基部のコアコンクリートが損傷を受けると, 地震後の大規模な復旧作業は避けられない. 本研究では, 鉄筋コンクリート橋脚の基部に塑性変形の繰り返しに耐えられる, 免震支承などで用いられる高減衰ゴムを組み込み, さらに軸方向鉄筋の他に引張に抵抗する部材としてPC鋼材を組み込むことにより, ドリフトで4%程度の変形に追従でき, かつコアコンクリートが損傷を受けない新形式のRC橋脚を考案し, この実現性をくり返し載荷実験, 解析を行うことにより明らかにした.